2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ドストエフスキーとハイデガーの思索を紡いでの「家族」を考える

「家族」について考える時、ドストエフスキーの作品を抜きにして考えることはできないです。そして、『ニコマコス倫理学』と『聖書』も「家族」について、もっと深く言えば<家族の在りかた>。ドストエフスキーはぞんざいな言い方になってしまうのですが、…

加藤澤男さん

ぼくの叔父の恩師は加藤澤男さんです。ぼくは加藤澤男さんのことを尊敬しています。阿呆なので手紙も書きました。加藤澤男さんのすごさはみるものにつたわる花の思想にあるとぼくは考えています。花の思想、それは世阿弥の『風姿花伝』に由来します。 「初心…

不眠

ぼくは夜ぐっすり眠りたいです。なかなかぐっすり眠ることができません。なぜなら、夢をみたり、コーヒーを7時頃飲んでしまうためです。理由がはっきりしているならば、解決することができるはずなんですが、困った事にどうしようもないのです。 そのために…

ものを書くとはどういうことなのか。

川上未映子さんの言葉に対する感覚はからだそのものです。たぶん、倫理観をからだのおくそこに持っているので、あのような文体が生まれるのではないでしょうか。川上未映子さんは日本大学の通信教育で倫理学を学びました。現在でも、倫理学者である永井均先…

ドラマコラム 『さよなら、小津先生』

田村正和さんは独特の存在です。ニーチェを思い出します。不良債権の処理のエキスパートである小津は仲間の裏切りによって職をうしなってしまいます。しくしくとなくシーンがなんともいえません。ぼくはなんどもなんども泣きました。上司に向かって 「死にも…

はいだしょうこさん

はいだしょうこさんはぼくはすごいとおもいます。声がすごいというよりも、存在感がすごいんです。あらわれたときにこどもの眼の色がかわってしまいます。ながねんの積み重ねがあの存在感を生み出すのでしょうか。阿呆なぼくにはわかりません。宝塚音楽学校…

映画コラム 『ベルリン天使の詩』ヴェム・ヴェンダース監督作品

天使ふたりがよもやま話をしてわけがわからない、とぼくは一回目観たとき思いました。二回目もうーんむつかしいわからないとおもいました。三回目もわからなかったです。しかし、映画はみるものです。わかるとかわからないとかの問題ではないかもしれません…

キエフ

京都の京阪電車の祇園四条駅をおりて、てくてく歩くと「キエフ」という名のロシア料理店があります。ロシアのピロシキや紅茶のなかにジャムが入ったロシアンティーが美味しい。机にはロシアの地図が書いてあり、簡単なロシア語が紹介されています。 ぼくは酒…

ドストエフスキー演劇化について

ドストエフスキー作品群を朗読劇あるいは演劇として大谷大学でやりたいという野望(?)を抱いています。ドストエフスキーの作品は大谷大学の西谷啓治先生や滝沢克己先生が自らの思索の源泉としました。そのためには、健康管理(鬱病がつきまとう)を厳重に…

映画コラム 『サガン -悲しみよ こんにちは』ディアーヌ・キュリス監督作品

この作品はぼくが京都シネマで観た映画です。若くして文学界に躍り出たフランソワーズ・サガンは、ものかなしい雰囲気をかもしだしているようにおもえてなりません。 フランソワーズ・サガンさんは若くして人生の最高の果実を味わってしまいました。 『悲し…

映画コラム 『耳をすませば』近藤喜文監督作品

この映画には読書好きな少女とバイオリンを弾くのが上手な少年があらわれます。読書好きな少女にはお姉ちゃんがいて、大学に通っています。現実的な考え方を持っています。読書ずきな少女はバイオリンを弾くのが上手な少年の存在を読書カードで知ります。運…

哲学科の先輩方②

倫理学の先生の研究室にて: ふたりの先輩とぼくが研究室にいる。コーヒーがあり、コップが3つ在る。 コーヒーが先生の手でこぷこぷとそそがれる。なんとも仰々しい光景である。先輩A「だめだよ・・・・カイロは振らないと」先生「そうだよ、お守りみたいに…

哲学科の先輩方①

一回生(一回目春から二回目)ぼくは先生の研究室に存在した時間のほうが、授業に出席していた時間よりもはるかに長かったです。これでは進級できるはずもないですね。そこではお菓子を食べたり、コーヒーを飲んだりしました。先輩がいたときも多く、女性の…

教職について

教職はぼくが阿呆なためまったく単位を取ることができなかった。再びの一回生になったときどうすべきかまた考えてしまう。叔父の後追いをしてはいけない、という思いが頭をよぎる。生徒の人生に関わるという責任をぼくは負うことができるか、否かであしどめ…

もうすぐ新学期。

もういくつ寝ると大学の新学期です。ぼくは新学期だぁ、どきどき、わくわく・・・・・とした歓喜の思いとあーめんどうだ、おっくうだ、また1年やるのかよぅ・・・・とした絶望の思い両方抱いています。 とある本に新入生は「はじめの一週間は疲れる」と書い…

青線がんがん。

ぼくは本に線を引くときに青線あるいは鉛筆の線を引くことにしています。線を引く読書と線を引かない読書、一体どのような違いが有るのでしょうか?阿呆なぼくには未だに分かりません。 もしかすると、ハイデガーさんの師のフッサールさんの思想にそのヒント…

ノートを書く

ぼくは「ニコマコス・ノート」と「ドストエフスキー・ノート」を書いていこうと考えています。このノートはできるだけ長期におき書き続けていきたいと考えています。書き抜きであったり、おもいついたことのメモだったり、首尾一貫しないとおもいますが、あ…

お茶目な古畑任三郎さん

古畑任三郎さんは正義感がつよいです。しかし、お茶目な一面も有ります。歯科医師が犯人の回(大地真央さんゲスト出演)に病院の待合室で古畑任三郎さんは親子づれと待ちます。そのとき母親が歯が痛いことを嘆く我が子にたいして魔法の呪文を教えるのです。 …

夏目漱石先生と神経衰弱

夏目漱石先生は神経衰弱と胃弱に悩まされました。神経衰弱は現代で言い換えるならばうつ病です。夏目漱石先生は神経衰弱の苦しみを文学へと昇華したのです。 夏目漱石先生は英語教師でもありました。愛媛県に英語教師として派遣されます。その経験は『坊ちゃ…

ブログについて

4月から新学期がはじまります。このブログは新学期をもってお休み状態となります。これからはノートに思索を書きつづっていきたいと考えております。もし、大谷大学関係者の方がご覧になっているのであれば「みどりのリュック(メロンパンナちゃんつき)」…

留年

ぼくは阿呆なので大学を留年することになりました。きたれ、新一回生!ドイツ語・古典ギリシア語を頑張るしか有りません。一回生中はほとんど不眠症とうつ病で語学に出席することができませんでした。語学は出席がものを言います。 新学期はリラックスした状…

恩師英語教師W先生の想い出

ぼくは高校時代さまざまな先生と友にお世話になった。なかでも3年生担任の英語教師W先生は忘れることが出来ません。W先生は教壇に立つとキケローのように雄弁と授業や朝礼を「演説」しました。寡黙なぼくは善くこれだけ論ずることができるなぁすごいなぁ…

映画コラム 『白痴』黒澤明監督作品

ぼくはこの映画を何度も観ているのですが、なかなか最期までみることができませんでした。しかし、今日はじめてはじめのシーンから最期のシーンまで観ることができました。善かった。 主人公の男の人とふたりの女性をめぐって争いがおきます・・・・・・まあ…

語学

ぼくは基本的に語学が嫌いです。なぜなら、人前で話すことが苦手だからです。予備校時代にT先生という英語の先生がいました。T先生は東洋史に詳しく、トルコ語が堪能です。T先生は理数系の頭脳と文系の頭脳両方かねそなえている希有な人物です。 T先生も…

朝永振一郎さん

ぼくの下宿には朝永振一郎さんの著作集が何冊かある。朝永振一郎さんの写真も下宿に貼ってある。高校生時代、近所のY先生という学校の臨床心理士の先生が朝永振一郎さんがこどものころ、母校の男子生徒が座り込みをして公演をたのみこんだことがあるのよ、と…

お墓参り

祖母がお墓参りに行けと言いました。ぼくの心情は複雑でした。本来ならば行かなければならないのですが、ぼくとしてはひとりで行きたい。その理由はわかりません。しかし、行かなければならない。それが、長男としての役割だとぼくはかんがえています。 大学…

音読と朗読について

音読と朗読について考えています。音読はタダ字面を声にだして読むものですが、朗読はそこに人間の感情が入ってきます。そうなると、人間の感情というものはなんであるか、という問いが浮かび上がります。アダム・スミスさんは『道徳感情論』と言う本をお書…

映画コラム 『ICHI』曽利文彦 監督作品

座頭市:盲目の剣士。昔は勝新太郎さんが演じていました。しかし、この作品では綾瀬はるかさんが女座頭市を見事に演じています。殺陣は観る者を圧倒します。盲目のゆえに知覚が眼の見える人に比べ数倍鋭くなっている市は、敵の存在を巧みに察知し、動きかた…

映画コラム 『おっぱいバレー』羽住英一郎監督作品

ぼくがこの映画で印象に残ったシーンは「おっぱい」という言葉のもとに大会でチームが団結するシーンです。寺嶋先生は胸をチームに見せるという極めて不純な理由から学校を退職に追いやられてしまいます。しかし、恩師の妻から或る助言を受けたことにより、…

映画コラム 『日本の夜と霧』大島渚監督作品

ぼくはこの映画を京都の下宿でレンタルビデオ店ビデオ・イン・アメリカで借りて一回観て、実家のTSUTAYAでもう一回観て合計二回観ました。 1960年代新安保条約に反対する活動家であり学生のひとの熱い息吹がそのままうつしだされています。 「若…